桂田社長は23日の知床遊覧船の事故を受け、29日にホテルの従業員に向けて送ったとみられる
事故を正当化した内容のメッセージを送ったことがニュースで話題になっている。
このことがツイッターやネット上で批判を浴びている。
メッセージでは「マスコミは面白がり物語を作ります。なるだけテレビを見ないで」とも記した。
2022年4月30日 ヤフーニュースより
また、桂田氏は関係者とのやりとりの中で「(遊覧船が戻る際は水深が)深い所をまわるので、水が漏れるような座礁はしない。ただ、クジラに当たったり、突き上げられると穴が空く可能性はある」と話し、確たる裏付けがないまま、事故原因は高波や座礁ではなく、動物との衝突と主張していたという。
今回は、視聴者からのネットの意見や、実際にクジラが知床で船と衝突する可能性はあるのか?
について調べてみたいと思います。
ネットの声、意見
ツイッターより引用
ヤフーコメントより引用
この社長の話が正しいのなら 知床の観光船はクジラに突き上げられて船体に穴が開くリスクに 常にさらされいるという話になっちゃいますね 。だったら浸水時に脱出できる算段も考えておかなきゃならないし 速やかに救援を求める手段も講じておかなきゃならないはず なのに低体温症で生命時も難しい海に救命胴衣を着けて飛び込まなきゃらないし 救援を求める手段に指定した携帯電話はほぼ圏外 やっぱり対策してないじゃんって話にしかならないし 無用に人の神経を逆なでするような憶測を語ってどうしたいんでしょうね
ヤフコメより引用
過去の「知床博物館研究報告」などの資料、船舶と鯨類の衝突事故報告などを渉猟してみると、オホーツク海の南部、知床半島周辺で観察される鯨類は、大型のものでミンククジラ、ツチクジラくらいということです。
ヤフコメ ライター、編集者 石田雅彦
かつては、シロナガスクジラ、マッコウクジラ、セミクジラなども観察、捕鯨されていたようです。今回の観光船を沈没させられるだけの大型鯨類は、ミンククジラかツチクジラ、せいぜいシャチということになり、小型のカマイルカ、イシイルカなどは、逆にイルカのほうがダメージを受けるでしょう。ただ、大型の鯨類は主に夏場に観察されることが多く、もし衝突したらならば時期的にやや早いと考えられます。いずれにせよ、船舶と鯨類の衝突事故はまれにあるものの、沈没までした例はほとんどありません。これらの状況から、この社長の話はにわかには信じられないと思います。
確かに5月~夏にかけてのホエールウオッチングのツアーが知床では多い印象です。春の時期はシャチの群れなのでしょう。
知床のホエールウオッチング
4月29日からやっているホエールウオッチングのツアーを見つけました。
知床ネイチャークルーズのエバーグリーン(じゃらん1位)


羅臼発とのことで、今回の事故があった知床、ウトロ側とは反対側の根室海峡でのホエールウオッチングとなります。
株式会社知床アルラン(じゃらん2位)

羅臼町と国後島の間にある根室海峡には、通年通して様々な鳥や、イルカ、シャチ、クジラが訪れます。世界自然遺産に登録された知床の魅力は、実は根室海峡(羅臼側)に凝縮されているのです。
私たち知床アルラン観光船は、そんな素晴らしい羅臼の海を皆さんに知ってもらうべく始めた、羅臼で最初のホエールウォッチング船です。船長もスタッフも羅臼で生まれ育った元漁師、地元の漁師たちと無線で情報交換し、いち早くウォッチングポイントにかけつけます!
株式会社知床アルラン
このプランは、春から初夏にかけてのシャチの群れ、初夏から秋にかけてのマッコウクジラを間近に眺め、
120%知床・羅臼の海を楽しんでいただける約2時間30分のプランとなっております。
こちらも根室海峡でのホエールウオッチングとなるようです。
観光船はまなす(じゃらん3位)

ということで、この4月下旬はシャチの群れを根室海峡で見ることができる可能性があり、クジラは夏。
またクジラは今回の事故のあったウトロ側ではなく、羅臼側で見る確率が高いとのことです。
つまり、今回のカズワン遭難があった知床側発のクルージングでは
熊や滝、断崖などの自然のウオッチングがメインということなると考えられます。
このことは、桂田社長がカズワンが転覆したのはクジラのせい・・・とする根拠が薄い気がしてなりません。
桂田社長の言動はかなりの悪評が多いのは、責任逃れと取られる言動が多い印象です。
まだ行方不明の方がいることを思うと、いたたまれない気持ちになりますが
今後の捜査も頑張って頂きたいものです。
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